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ナースシューズ。臭いの原因は雑菌が繁殖しているから!
ナースシューズの雑菌が繁殖する理由
「雑菌」というと何かとても汚い印象を受けるものですが、普通に身体の表面にたくさん存在します。わたし達の身体にも常に存在することから「常在菌」と呼ばれています。
当然、普段から履いているナースシューズやナースサンダルにも、その常在菌は存在しています。でも雑菌だからといって、常在菌がすべて悪いわけではありません。常在菌には、わたし達の身体を保護して守ってくれている作用もあるためです。
しかし、そんな常在菌も増殖したら、悪影響を及ぼし始めます。ようはバランスが大切で、増えすぎた雑菌は悪臭に変わります。
汗をかいて身体が少し臭い始めるのと同じで、ナースシューズも臭いを発するわけです。その原因となるのは以下の3つです。
3 雑菌にとっての栄養である「汗」をかく
この3つの条件が揃うのが「夏」です。
日本の夏は高温多湿なため、室内にいても湿度は高い場合があります。
また、看護師のように一日中、歩き回るような仕事をしていると相当な汗もかきます。そのため、ナースシューズは臭いが発生する条件が整っており、なおかつ夏ともなれば環境が最悪の状態になります。
雑菌というのはザックリ言うと汗が栄養分なので、ナースシューズは絶好の住処ということになるんです。
これは衛生的にも看護師にとっては問題です。
白衣にしてもナースシューズにしても白いものが多いため、使い古したシューズやサンダルは汚れも目立ちます。
定期的に買い換えたり、メンテナンスをしなければ、シューズはどんどん非衛生的になっていくのです。
ナースシューズの臭いを消す7つの方法
ナースシューズは毎日使用するものだけに、なかなかメンテナンスが大変です。もうとにかく履きつぶすまでは、そのままメンテナンスをせずに履き続けるという場合も多いでしょう。
看護師は平均して半年から1年くらいのサイクルで、シューズやサンダルを買い換えるといわれています。看護師の業務は基本的に立ち仕事ですので、シューズの劣化は早いですよね。
可能であれば2足以上のシューズを日ごとに履き替えてるとシューズは長持ちしますし、メンテナンスもしやすいです。
いずれにしても日々の業務で履くものですので、できる限り頻繁にメンテナンスをしましょう。
以下に消臭に役立つ7つの方法を紹介していきます。
① 晴れている昼間に天日干しにしておく
天日干しをすることによって、雑菌の繁殖を抑え、除去することができます。また、乾燥させることによって、シューズの湿度を無くすことが目的になります。雑菌にとっては湿度は栄養分のようなものですので、乾燥させることは非常に有効な消臭効果があります。
紫外線を浴びせることが目的ですので、直射日光を浴びさせるようにしましょう。
② 水洗いをして清潔にする
やはりシューズは綺麗にするには洗うのが良いです。手洗いで隅々まで洗い流せますし、洗濯機を利用してもかまいません。
大切なのは汚れを落とすだけではなく、しっかり雑菌を除去することです。
ナースシューズを洗う場合には以下の手順で行いましょう。
①まずは水で軽くすすいでからワイドハイターをシューズの中に少量つける
②数分間(約10分)は放置しておく
③最初につけたワイドハイターを洗い流す(軽くでOK)
④洗濯用の固形洗剤(石鹸OK)をシューズに塗る
⑤タワシなどのブラシで汚れを落とす
⑥水で洗剤等を洗い流す
⑦1足づつ洗濯ネットに入れる(あくまでも1足づつ!)
⑧洗濯機に入れて脱水をする(5分程度)
⑨天日干しで乾かす
③ 市販の消臭スプレーをかける
市販されている消臭スプレーを吹きかけるのも消臭には有効な方法です。
でも、あくまでも一時しのぎの消臭になりますので、根本的な解決にはなりません。そのため、消臭スプレーを使用する場合には、抗菌作用のあるものを使用することをお薦めします。
あくまでも臭いの原因は雑菌の繁殖にありますので、抗菌しなければ意味がありません。雑菌を除去すると同時に抗菌できるスプレーであれば、効果は充分に期待できます。
④ 乾燥剤をシューズ入れておく
乾燥剤をシューズの中に入れておくことによって、雑菌の繁殖を抑制することができます。臭いの原因となる雑菌は、汗などで湿った環境が好きなので湿度を下げて乾燥させることは有効な臭い対策になります。
乾燥剤はできる限りシューズを使用していないときは、常に入れておくと良いです。消臭スプレーと併用すると、さらに効果がありますのでお薦めです。
⑤ 10円硬貨をシューズに入れておく
10円硬貨は「銅」でできています。銅には「銅イオン」という殺菌効果があり臭いを抑制する作用があります。そのため、シューズを使用しないときに、10円玉硬貨を入れておくと消臭効果があります。
ポイントとしては10円玉硬貨を1枚だけではなく、数枚入れておくと効果的です。
⑥ 新聞紙をシューズに入れておく
新聞紙には水分を吸収することに有効で、雑菌の好きな湿度を抑える効果があります。新聞紙を適度な大きさに丸めて、シューズの中に入れておきましょう。
新聞紙には水分を吸収することだけでなく、インクによってバクテリアの繁殖を抑制し消臭する効果もあります。
水分を吸収し臭いの原因である雑菌も抑制することができるので、新聞紙をシューズに入れておくことは非常に有効な消臭方法になります。
⑦ 炭をシューズに入れておく
炭にも消臭をする高い効果があります。炭は新聞紙と同様に水分を吸収し雑菌の繁殖を抑制する効果があるのです。
効果は半年くらいは続くといわれています。効果がなくなってきたら、炭を天日干しにすると効果が戻ります。
ナースシューズのように毎日の業務に使用して、汗や汚れが着きやすい場合には特に効果がある方法です。
まとめ
- 湿度と温度の管理
- 雑菌が繁殖しやすい条件である高湿度と高温を避ける。
- シューズを使わないときは、日光に当てて天日干しすることで乾燥を促進。
- 水洗いと清潔な保持
- 定期的にナースシューズを手洗いし、雑菌の増殖を防ぐ。
- 消臭スプレーや抗菌作用のあるものを使用して清潔さを保つ。
- 乾燥剤の利用
- シューズに乾燥剤を入れて湿度を抑え、雑菌の発生を防ぐ。
- 硬貨や新聞紙の活用
- 10円硬貨や新聞紙を入れておくことで、銅や吸湿作用により臭いの原因となる雑菌を抑制。
- 炭の使用
- 炭をシューズに入れておくことで、臭いを吸収し雑菌の発生を防ぐ。
これらの対策を組み合わせることで、ナースシューズの臭いや雑菌の発生を効果的に防ぐことが期待できます。看護師など立ち仕事をする方にとって、快適かつ衛生的な作業環境の確保は非常に重要です。