【看護必要度】特定集中治療室(ICU)2024年改定

特定集中治療室のベッド

A項目(モニタリング・治療管理)

1. 心電図モニターの管理

定義
持続的に看護師等が心電図をモニタリングした場合に評価。

判断基準

  • なし:持続的モニタリングをしていない

  • あり:持続的モニタリングをしている

留意点

  • 誘導の種類や方法は問わない

  • 機器設置や準備・後片付けは含めない

  • 医師指示の下、評価記録が必要

  • 検査としての一時測定は含めない

  • ホルター心電図は看護師等が評価・記録している場合に含む

2. 輸液ポンプの管理

定義
末梢・中心静脈等に対し、持続注入を輸液ポンプで行い、看護師等が使用状況を管理した場合に評価。

判断基準

  • なし:管理を行っていない

  • あり:管理を行った

留意点

  • セットのみで作動していなければ「なし」

  • 灌流や洗浄目的は含めない

  • 携帯用でも管理していれば対象

  • 投与時間・投与量の管理が必要

3. 動脈圧測定(動脈ライン)

定義
動脈ラインを介して動脈圧測定を実施した場合に評価。

判断基準

  • なし:測定なし

  • あり:測定あり

4. シリンジポンプの管理

定義
末梢・中心静脈等にシリンジポンプを用い、看護師等が使用状況を管理した場合に評価。

判断基準

  • なし:管理なし

  • あり:管理あり

留意点

  • セットのみで未作動は「なし」

  • 携帯用も対象

  • PCAは投与時間と投与量を看護師等が管理し持続注入している場合のみ「あり」

5. 中心静脈圧測定(中心静脈ライン)

定義
中心静脈ラインを介して測定した場合に評価。

判断基準

  • なし:測定なし

  • あり:測定あり

留意点

  • スワンガンツでのCVP測定も対象

  • 水柱法・トランスデューサー法いずれも可

6. 人工呼吸器の管理

定義
人工換気を要する患者に人工呼吸器を使用し管理した場合を評価。

判断基準

  • なし:使用・管理なし

  • あり:使用・管理あり

留意点

  • 種類・設定・気道確保法は問わない

  • 看護師等が装着・換気・機器作動を確認することが必須

  • 医師指示の下で実施

  • NPPV・HFNCも含む

7. 輸血や血液製剤の管理

定義
輸血や血液製剤を血管投与し、看護師等が使用状況を管理した場合を評価。

判断基準

  • なし:管理なし

  • あり:管理あり

留意点

  • 種類・単位数は問わない

  • 腹膜透析や血液透析は対象外

  • 自己血輸血・腹水濾過輸血は対象

8. 肺動脈圧測定(スワンガンツカテーテル)

定義
スワンガンツや他の肺動脈カテーテルで直接測定した場合を評価。

判断基準

  • なし:測定なし

  • あり:測定あり

留意点

  • スワンガンツ以外の肺動脈カテーテルも含む

9. 特殊な治療法等

定義
以下の治療・測定を実施した場合に評価。

  • CHDF

  • IABP

  • PCPS

  • 補助人工心臓

  • ICP測定

  • ECMO

判断基準

  • なし:いずれも実施なし

  • あり:いずれか実施あり

B項目(日常生活動作・認知)

10. 寝返り

  • できる:自力で可能

  • 何かにつかまればできる:環境を整えれば自力で可能

  • できない:介助が必要

11. 移乗

  • できる:介助なし

  • 見守り・一部介助:部分的介助や付き添いが必要

  • できない:全面介助が必要

12. 口腔清潔

  • できる:一連の行為を自力で実施

  • できない:部分的または全面的に介助が必要

13. 食事摂取

  • 介助なし:自力摂取可、経管栄養を自立で行う場合も含む

  • 一部介助:部分的介助や食事環境調整が必要

  • 全介助:全面的に介助が必要

14. 衣服の着脱

  • 介助なし:自力で可能、介助が不要だった場合も含む

  • 一部介助:部分的な介助や見守りが必要

  • 全介助:全て看護師等が行った場合

15. 診療・療養上の指示が通じる

  • はい:常に適切な行動ができる

  • いいえ:指示通りでない行動が記録されている

16. 危険行動

  • ない:過去1週間に危険行動なし

  • ある:過去1週間に危険行動あり

まとめ

2024年改定においても、ICUにおける評価項目は大枠は従来と同様であるが、「人工呼吸器管理にHFNCが含まれる」 など、最新の治療機器や看護実務を反映した基準となっている。

A項目は主に「モニタリング・治療管理」、B項目は「ADL・認知機能」を評価する構造であり、評価は「実施の有無」と「介助の程度」を明確に区分する」ことが重要である。

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