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【2026年最新版】重症度、医療・看護必要度 C項目「手術等の医学的状況」の評価と変更点
C項目「手術等の医学的状況」は、患者が手術や侵襲的・専門的な治療を受けた医学的状況を評価する項目です。
2024年度(令和6年度)の改定で急性期一般入院料1の重症度判定が「A項目+C項目」のみ(B項目除外)となったことでC項目の重要性が増しましたが、2026年度(令和8年度)改定ではさらに踏み込み、これまで評価が手薄だった「手術を伴わない重症内科系患者」を適切に評価するため、対象となる治療区分が大幅に拡充されました。
以下に、最新のC項目共通事項と各対象手術・治療を整理します。
C項目 共通事項(2026年度版)
基本的なルールは従来から維持されています。
検査のみは評価対象外
手術や処置を伴わない単なる検査は評価しません。
一連の再手術・再治療は初回のみ評価
同一疾患に起因する一連の再手術・再治療は原則初回のみ評価対象。(※予定された二期的手術のみ双方評価対象)
評価期間は術当日(実施日)を含む
「当日から○日間」は実施当日を1日目として数えます。
手術・治療場所の範囲
同一医療機関内で行われた場合は評価対象とします。
同一日の複数手術
複数行った場合は「主たる病名に起因する手術」で評価。
異なる日の手術
実施日が異なれば、それぞれの手術日から評価可能です。
C1〜C8 各区分の定義と評価期間
C1〜C6(外科系手術)の評価期間や定義は2024年改定から変更されていません。2026年改定の目玉は、C7の対象範囲明確化とC8の新設です。
C1 開頭手術(13日間)
定義:開頭により頭蓋内(硬膜外を含む)に達する方法で行われた手術。穿頭術・内視鏡下手術は除く。
C2 開胸手術(12日間)
定義:胸壁切開により胸腔(縦隔を含む)に達する手術。胸腔鏡下の手術は除く。
C3 開腹手術(7日間)
定義:腹壁切開により腹腔・骨盤腔内の臓器に達する手術(後腹膜腔も含む)。腹腔鏡下の手術は除く。
C4 骨の手術(11日間)
定義:骨切り・骨切除・移植、関節置換術、脊椎固定術、骨悪性腫瘍手術など。抜釘術は含まない。
C5 胸腔鏡・腹腔鏡手術(5日間)
定義:胸腔鏡下または腹腔鏡下で胸腔・縦隔・腹腔・骨盤腔に達する手術。
C6 全身麻酔・脊椎麻酔の手術(5日間)
定義:C1〜C5に含まれないもので、全身麻酔または脊椎麻酔下で行われた手術。
C7 救命等に係る内科的治療(各5日間)
① 経皮的血管内治療: 経皮的脳血管治療、t-PA療法、冠動脈カテーテル治療、ステントグラフトなど。
② 経皮的心筋焼灼術・デバイス植込み: 体外ペーシング(入院中初回2日間のみ)、ペースメーカー・除細動器植込み等(交換術は含まない)。
③ 侵襲的消化器治療: 内視鏡による胆道・膵管治療、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、緊急止血術など(予定止血や単純なポリープ切除は除外)。
【2026年新設】C8 高度な専門的内科治療(5日間)
定義: 手術室等での外科的介入を伴わないものの、急性期において極めて重症な状態にある患者に対する高度な専門的治療(重症感染症・敗血症に対する特定の集中治療、難治性免疫疾患に対する特定の抗体療法・血漿交換療法など)を新たに評価。
留意点: A項目(A14等の専門的な治療・処置)と連動し、内科的侵襲度が高いと規定された特定のレセプトコード(Kコード・Jコード等)が対象となります。
2026年版 C項目の評価一覧表
| 区分 | 評価名称 | 評価期間(実施日含む) | 2026年改定での変更点 |
| C1 | 開頭手術 | 13日間 | 変更なし |
| C2 | 開胸手術 | 12日間 | 変更なし |
| C3 | 開腹手術 | 7日間 | 変更なし |
| C4 | 骨の手術 | 11日間 | 変更なし |
| C5 | 胸腔鏡・腹腔鏡手術 | 5日間 | 変更なし |
| C6 | 全身・脊椎麻酔下の他手術 | 5日間 | 変更なし |
| C7 | 救命等に係る内科的治療 | 各5日間 | 該当Kコードの微細な整理・追加 |
| C8 | 高度な専門的内科治療 | 5日間 | 【完全新設】内科的重症患者の救済 |
まとめ:2024年版から2026年版で何がどう変わったのか?
📌 内科系病棟の「評価漏れ」を是正するシフト
2024年の制度変更(急性期一般1においてB項目を除外し、A・C項目だけで重症度を判定する方式)は、外科系手術を多く行う病院には有利でしたが、手術を行わず重症患者を診る内科系病棟にとっては非常に厳しい改定でした。
2026年度改定ではその反省を踏まえ、C項目に「C8 高度な専門的内科治療」が新設され、これまでA項目の一部としてしか評価されなかったような重い内科的侵襲(処置)が、C項目としても高く評価されるようになりました。
これにより、何が変わったかというと、「手術室を使わない重症内科疾患の患者」を多く受け入れている急性期病棟でも、施設基準の該当患者割合を達成しやすくなったという点に尽きます。C項目はもはや「外科だけの評価指標」ではなく、「高度急性期医療全体(内科・外科問わず)」の評価指標へと進化したと言えます。
参考文献
厚生労働省「令和8年度診療報酬改定の概要(入院)」
厚生労働省「重症度、医療・看護必要度に係る評価票 評価の手引き(令和8年度版)」
中央社会保険医療協議会(中医協) 総会・入院医療等の調査・評価分科会 各種答申資料(令和7年~8年)












