看護必要度「動脈圧測定(動脈ライン)」を評価する
「動脈圧測定(動脈ライン)」の定義と判断基準・留意点
項目の定義
動脈圧測定は、動脈ラインを挿入し、そのラインを介して直接的に動脈圧測定を実施した場合を評価する項目である。
選択肢の判断基準
「なし」動脈圧測定を実施していない場合をいう。
「あり」動脈圧測定を実施している場合をいう。
「動脈圧測定」を評価する場合に確認すべきこと
動脈圧測定のためだけに測定を行っているわけではなくても、動脈圧測定を行っていれば実施していることになります。そのため、必要度の評価としては「あり」になります。
看護必要度「中心静脈圧測定(中心静脈ライン)」を評価する
「中心静脈圧測定(中心静脈ライン)」の定義と判断基準・留意点
項目の定義
中心静脈圧測定は、中心静脈ラインを挿入し、そのラインを介して直接的に中心静脈圧測定を実施した場合を評価する項目である。
選択肢の判断基準
「なし」中心静脈圧測定(中心静脈ライン)を実施していない場合をいう。
「あり」中心静脈圧測定(中心静脈ライン)を実施している場合をいう。
判断に際しての留意点
スワンガンツカテーテルによる中心静脈圧測定についても中心静脈圧測定(中心静脈ライン)の対象に含める。
中心静脈圧の測定方法は、水柱による圧測定、圧トランスデューサーによる測定のいずれでもよい。
「中心静脈圧測定」を評価する場合に確認すべきこと
「中心静脈圧測定」を評価する場合は、「中心静脈圧測定」を行っていれば評価は「あり」となります。スワンガンツカテーテルによる測定でも「あり」となるので注意しましょう。
また、測定方法は水柱による圧測定でも圧トランスデューサーによる測定でも「あり」となります。
この項目で問われるのは、あくまでも「中心静脈圧測定」を実施したか否かです。
看護必要度「肺動脈圧測定(スワンガンツカテーテル)」を評価する
「肺動脈圧測定(スワンガンツカテーテル)」の定義と判断基準・留意点
項目の定義
肺動脈圧測定は、スワンガンツカテーテルを挿入し、そのカテーテルを介して直接的に肺動脈圧測定を実施した場合を評価する項目である。
選択肢の判断基準
「なし」肺動脈圧測定を実施していない場合をいう。
「あり」肺動脈圧測定を実施している場合をいう。
判断に際しての留意点
スワンガンツカテーテル以外の肺動脈カテーテルによる肺動脈圧測定についても肺動脈圧測定の評価に含める。
「肺動脈圧測定」を評価する場合に確認すべきこと
「肺動脈圧測定(スワンガンツカテーテル)」を評価する場合の注意点は、スワンガンツカテーテル以外の肺動脈カテーテルによる測定も評価に含まれる点です。
必要度の項目名に「スワンガンツカテーテル」と明記されていることから、スワンガンツカテーテル以外の肺動脈カテーテルで測定した場合に評価に含めないものと勘違いしやすいのです。
繰り返しになりますが、スワンガンツカテーテル以外の肺動脈圧測定も評価に含まれるので評価の際には注意しましょう。
まとめ
ICU、ハイケアユニットにおける「動脈圧測定」「中心静脈圧測定」「肺動脈圧測定」の概要をご紹介しました。これらの項目では、基本的に測定を行ったかどうかを評価します。他の項目と違い、例外があまり無い項目なので注意点は特別ありません。
あえて注意点をあげるとしたら、「肺動脈圧測定(スワンガンツカテーテル)」の項目で、スワンガンツカテーテル以外の肺動脈カテーテルでの測定も評価に含める点です。