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看護必要度の研修は事前の準備が大切
研修を成功させるには院内の協力が不可欠
看護必要度の研修を院内で行う場合には、病院全体での協力体制が不可欠である。そのため、研修を主催する担当者は、まず院長・事務長・看護部長などの管理職に協力を依頼し、事前にしっかり準備する必要がある。
また、病棟単位で研修を行う際には、各病棟の責任者にも協力を依頼しておくことが望ましい。院内における研修実施の規定や承認手続きがある場合には、必ず確認し、事前に承認を受けてから実施しなければならない。
さらに、院内研修計画書の作成 を強く推奨する。計画書には「目的」「意義」「必要性」を明記しておくことで、関係部署への説明や協力依頼が円滑に進みやすく、後々のトラブル防止にもつながる。
研修の時間設定や配分も事前準備の段階で十分に検討することが重要である。研修の成否は準備段階にかかっているといっても過言ではない。
看護必要度~研修の流れ
① 概要の講義を行う
まず「看護必要度とは何か」を受講者に理解させる。受講者のレベルによっては基本的な定義や2024年改定内容から説明する必要がある。
特に、2024年改定では B項目(食事・口腔清潔・衣服着脱などADL関連) の見直しや、モニタリング関連(心電図モニターや点滴ライン本数) の基準変更が行われている。こうした改定点を含めて最新の情報を講義することが重要である。
② 各項目(A・B・C)のチェックポイント解説
次に、A項目・B項目・C項目それぞれの評価基準とチェックポイントを解説する。
とくにB項目は改定で評価方法が変わっているため、「どの行為をどの基準で評価するか」 を正しく理解してもらうことが必須である。
評価は項目ごとに判断基準が異なるため、自己流で判断しないように、必ず公式の基準をもとに解説する。
③ 理解度テストを実施する
講義と解説の後には、理解度テストを行う。テストの目的は以下の2つである。
研修効果の測定
受講者自身の理解度の自覚
テスト結果を受講者にフィードバックし、理解が不十分な部分は再講義や再解説を行う。特に、判断基準を誤りやすい項目を重点的に問題に盛り込むと効果的である。
④ 評価演習とディスカッション
演習ではビデオや事例を用いて、実際の患者を想定した評価を行う。これにより、現場で正しく評価できる力を養うとともに、受講者の思い込みや誤解を修正することができる。
演習後はディスカッションを実施し、受講者同士で判断基準を共有することで、理解の定着を図る。
看護必要度研修を行う際の注意点
目的を明確化する
「なぜ研修を行うのか」「どの程度の理解度を達成するのか」を明確にする。目的が曖昧では効果的な研修にならない。逆算した研修計画
ゴールから逆算して研修内容を設計する。例えば「理解度テストを最後に行う」と決めたら、時間配分を調整して必ず実施できるように構成する。時間管理の徹底
理解度テストや演習が時間不足でできないことがないよう、あらかじめ時間配分を厳格に設定する。
まとめ
看護必要度研修を成功させるには、院内の協力と事前準備が欠かせない。研修計画書を作成し、管理職や病棟責任者に協力を依頼することが第一歩である。
研修の流れは「概要講義 → 各項目解説 → 理解度テスト → 評価演習・ディスカッション」というステップで進めるのが効果的であり、特に2024年改定で見直されたB項目やモニタリング関連の評価について重点的に扱うことが求められる。
目的を明確にし、計画を逆算して時間配分を工夫すれば、実践に直結する有意義な研修となる。














